前回の③(こちら)で、「くじ」に外れて関わることになった「生活史調査」が「キャリア相談の原点」とも言えるものになった、と書きました。
その時は「くじ」に外れたことにがっかりしますが、なかには「今考えてみると外れて良かったのかも」と思うことも多々あるものですね。
もちろん、外れずに進んだ道も面白かったかもしれませんが、外れたら外れたで自分なりにつじつまを合わせる。
あわよくば、まるごと自分のものにする。
そんな風に出来れば、しめたもの、です。
さて…「がっかりくじ」が相談の原動力になるシリーズ(!)はまだ続きます。
今回の「がっかりくじ」は、就職活動。
大学にいる間にバブルが崩壊し、就職活動を始めた時にはどっぷり就職難に…。
大勢の同学年の人たち(なにせ「ジュニア団塊世代」です)とともに、「就職氷河期」の渦に巻き込まれることになりました。
企業の情報冊子がわんさか届く男子学生からも冊子を分けてもらい、企業に資料請求するものの、うんともすんともの企業、多数…。
もちろん(!?)第一志望(群)の企業からも全く連絡はなく…。
(ハガキが届いたと思ったら「女子寮の空きがないので、今年は女子の採用は見合わせます」というお知らせ内容のことがありました。「住まいは自分で用意しますので受けさせてください」と言ったらどうなっていたのでしょう…?動いてみればよかったですね。)
面接に辿り着いても、時に圧迫面接で酷く嘲笑され、「内定を出します」と言われたのに全く音沙汰ナシとなった企業もありました…。
まさに、写真のように、都心を、時に呆然とさまよう毎日でしたが、こういった苦い体験があったからこそ、30年近く経った今、当時の私と同じ立場の学生のみなさんのお悩みを聴いたりアドバイスをしたりしています。
もちろん、当時はこんな未来が待っているとは知る由もなかった訳ですが…。
「当時こういうことを入念に準備しておけばよかった」「こういう知識があればよかった」「こう動けばよかった」という自分の反省を役立てて仕事が出来るとは、人生とは本当に不思議なものです。
次回からは、社会人になってからの相談にまつわるお話です。ぜひ引き続きお立ち寄りください。
(まだまだ⑤につづく)
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